GAPとは?

ゲシュタルト・アウェアネス・プラクティス(GAP)12295274_1197779596903661_6402349518251087759_n
ゲシュタルト療法の創始者であるフリッツ・パールズに師事した
リチャード(ディック)・プライスが、
カリフォルニアのエサレン研究所にて
心理療法に仏教の実践やボディ・ワークを統合して生み出し、
クリスティン・プライスと共に発展させてきたワークです。

リチャード・プライス亡き後、クリスティン・プライスがGAPをさらに発展させ、アメリカで45年以上、日本では2003年から毎年定期的に来日し、講義、グループワーク、グループの中で個人のセッションを行うオープンシートなどを行なっている。日本ではさらに、ティーチング・スタッフの育成やサポートにも取り組んでいます。

GAPでは「いま、何に気づいていますか?」などの
問いかけと共に、
いま「自分自身に起きていること」を感じ、
そこに「時間」と「空間(スペース)」
与えて十分に経験することや、
そこから「いま、あるがまま」に気づき、共にいられるようになることを学んでいきます。

具体的には 呼吸、からだの内側の感覚、五感、夢や思考、言葉なども使いながら、
過去や未来ではなく「いま、ここ」で起きていることに注意を向け、
自分に起こる気づきの探求をしていきます。

このワークはセラピーではなくプラクティス(実践)であり、
何かをあるべき方向に変えたり、「治療する」ことを意図していません。

たとえ何が出てきても、プロセスを信頼して時間とスペースを与え、まずは共にいてみる・・。

そうすることで自分の内側と外側の両方でおきる人生の波に乗れる方法を、
実践を通して発見し、育んでいきます。

Open Sense (オープンセンス)

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プログラムの流れ

— GAPを知る —

1)ショート・プログラム 2.5時間〜半日 誰でもOK 
GAP導入のプログラム。 初めての方にも分かりやすいGAPのエッセンスとなる基礎的な理論を学び、実際のワーク体験ができる。イブニングプログラム、オープンデーなどのクラス、またティーチング・スタッフによる個人のセッション(補講)などにより定期的に行なっている。

2)ベーシック・プログラム 1〜2日間  誰でもOK
GAPの基礎となる様々な理論、ワークやエクササイズを学ぶことができる。1日、週末2日間、また数ヶ月の連続コースなど、現在は主にティーチング・スタッフが定期的に行なっている。初心者はもちろん、経験者にとっても基礎のプラクティスに立ち返り、日常でGAPを実践する助けになる。
・テーマ例)自分自身の心や身体に気づきを向ける、自己表現とコミュニケーション、関係性とセルフサポート、ドリームワーク(夢のワーク)など。

— 自己探求を深める —

3)オープンシート   1~3日間  経験者向け
ご自身の探求をGAPによりさらに深めたい方向けのプログラム。グループのメンバーが1人ずつ「オープンシート」と呼ばれる席に座り、 講師のサポートを受けながら 「いま、ここ」の気づきを探求していく。

4インテンシブ・プログラム   2〜4日間  経験者向け
GAPの体験的なワークに理論的な解説を組み合わせており、GAPについてより深く学ぶことができる。
・テーマ例)理論、ドリームワーク、中級コース、ライフステージ(人生の発達段階)など。

 

— 相手と共にいるあり方を学ぶ —

5)プラクティカム   5日間・宿泊  経験者向け
GAP理論の講義、体験的なワークも合わせて、合宿形式で学んでいく。自己探求だけではなく、他のグループメンバーのサポートも含めて相手から何が出てきても共にいる、ということを学ぶ。

6)長期スタディーグループ  1週間・宿泊(2年間) 経験者向け
GAP理論を中心にしたカリキュラムで学んでいき、 これまでの体験をもとにGAPを体系的に理解し、実践することを目的としている。また修了後は、自身の探求を続けながら、医療、保健、福祉、教育、心理などの専門職およびケアギバーの方は、自身の現場で相談や支援、指導などを必要とする方々にたいして専門的なサポートを提供する際にGAPを応用していくことを目指す。

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ワークの内容

気づき、選択、信頼。

  • ゲシュタルト・アウェアネス・プラクティスの理論
  • いま、ここ、あるがままの気づき
  • エッセンシャル ・プラクティス(ベーシック・プラクティス、気づきのコンティニュアムなど)
  • 気づきの3つの領域
  • 夢に関するワーク(自分自身を観る、心理を知る)
  • からだに関するワーク(呼吸と身体感覚)
  • リピーティング・クエスチョン
  • 表現すること(呼吸、声・音、動き、言葉、アートワーク)
  • 自分自身、他者とのコミュニケーションの理解と実践

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こんな方へ

  • 医師、看護師、保健師、介護士、保育士、児童福祉司、ソーシャルワーカー、教員、臨床心理士、カウンセラーやセラピスト、ボディワーカー、コンサルタントなど、相手とより深く寄り添いたい対人援助職
  • 自分をより深く知り、どんな時も自分と共にいるあり方を学びたい方
  • より良い友情、家庭生活、仕事上のパートナーシップを築きたい方
  • 子育てや介護など、支援を必要とする人を援助する関係者
  • 心理についての教育や学びに関心がある方
  • 自分自身の存在や人生を、より明確にしたい方
  • 古い習慣やパターン、癖を変えたい、そのためのサポートが必要な方
  • 人生をより豊かにしたい方

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参加者の声

◆強制されない安心感、自由、心地よさなど、自分にとって多くの栄養素が細胞を生き生きと充実させてくれた。そして、自然に変われるのだと思った。慈しみに溢れた空気に包まれてのワークは、感動的な気づきの連続でした。

◆涙が溢れてきたら、ながれるままに。感情が出てきたら抑えずにそのままにしてあげる。ネガティブな気持ちもそのまま抱きしめる。悲しいときは悲しくていいんだ。ハッピーエンドにならなくてもいい・・。それが真実の自分、その時の自分であるならば。

◆恐れの奥にあるものを、初めて感じた。

◆自分のことをこんなに認めていないのだということがびっくりでした。心では思えているのにそれを誰かに伝えようとすると言葉が出て来ない。心では思える・・・でも伝えようとすると涙が出て言えない。自分でもびっくりしました。

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このプログラムについて

・このワークは一時的な問題解決や治療的効果を意図するものではありません。

・誰も先生でも患者でもなく、すべての人が「共に学び、共に実践する」という姿勢でご参加ください。

・今ここの心や身体の状態に気づきを向け、よりよく観る、理解を深める、話し合う、必要とするときにサポートや支援を差し出すなどのプロセスにしたがっていきます。

・講師も参加者どうしも、互いに気づき、探求、発見、成長を促す場です。